「パソコンを速く起動する方法」ミニ講習 2008年10月9日、15日
使用ソフト名: PC-TalkerXP Ver.3
目次
1.概説
2.例え話
3.電源オプションから 休止状態の設定をおこなう
3−1 コントロールパネルから電源オプションを起動する
3−2 電源ボタンを押して 休止状態になるよう設定する @XP
3−3 電源ボタンを押して 休止状態になるよう設定する @Vista
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1.概説
OSの起動速度が遅いのは、パソコンで行う日常動作に必要なデータをハードディスク(以下HDD)からメモリーへ読み込んでいるためである。
なぜそんなことが必要かというと、HDDからデータを読むよりもメモリーから読んだ方がPCの行う計算の速度が桁違いに素早いからである。
時々、PCがフリーズしたようになって、それからしばらくしてまた動くようになるという現象が発生する。もしこれに遭遇された方は、あの遅くなったときの動作速度がメモリーを用いずHDDだけでPCを運用したときのスピードだと考えていただければと思う。
よって、現実的に利用に耐えうる速度を最低限確保し維持するために、メモリーにはある程度の容量が必要となる。(OSにより推奨値は異なる)
ちなみに、PCトーカー公式サイトにある必要システム用件にあって示されているメモリー容量を下に示す。これは、OSとPCトーカーを同時に起動させるにあたり、最低限必要とされるメモリ量の目安である。
引用元:高知システム開発 バリアフリー商品の紹介ページ
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PC-Talker Vistaの場合
> 512メガバイト以上
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PC-Talker XPの場合
> 256メガバイト以上
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ところで、メモリーの内容は電源を切ると失われる(*1)。
一方、HDDやフラッシュメモリ、メモリースティックといった記憶媒体は本体の電源を切っても内容を保持する(*2)。
今回紹介する休止状態とは、データが消えないHDDに、データが消えるメモリーの内容を待避させて電源を切り、
次に電源を入れたときにその内容をそのまま復元することで起動速度を速める工夫である。
なお、休止状態に遷移すると、WindowsはCドライブの直下に、PCに搭載されているメモリー量と同じサイズの
hiberfil.sys(hibernation fileの略)
というメモリー内容のクローンを作り、そこへデータを待避させる。
起動が高速化されるのは、この巨大なファイル1つをHDDから読み込むだけで話が済むためでもある。
また、応用として電源ボタンを押したとき休止状態に移行するよう設定しておけば、そのON/OffでPCをまさしく家電のように使えるようになりとても便利である。
ただし注意事項として、AVG8をインストールしている場合、設定によってはソフト更新に伴うWindowsの再起動の通知を見過ごしてしまう危険性がある。
その為、再起動通知をOnにする設定にしておくことが推奨される。
(*1):一般に揮発性メモリと呼ばれる。
(*2):一般に不揮発性メモリと呼ばれる。
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2.例え話
PCを1つの仕事机と考える。その時下記を想定する
自分::=CPU
机の上::=メモリ
引き出し::=HDD
必要な物品や資料を引き出しから取り出す手間は一朝一夕ではない状態であると仮定するならば、その完遂に幾ばくかの時間とリソースを要することになる。
せっかく机上にいろいろ並べて仕事を行っても、帰社する折にはそれを所定の位置にしまわねばならず、次の日には又同じ手間を行わなければならない。
その状況にあって、机上と全く同じサイズの引き出しを机の下に増設し、そこに仕事をやっているまさにそのままの状態をしまって施錠して退社することで、次の日出社した時仕事を瞬時に再会できるようにする工夫が休止状態である。
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3.電源オプションから 休止状態の設定をおこなう
3−1 コントロールパネルから電源オプションを起動する
操作1 Windowsキーを押して スタートメニューを開く
操作2 上又は下矢印キーを押して「コントロールパネルC」まで移動し Enter
「コントロールパネル」が無い場合は
上又は下矢印キーを押して「設定S」まで移動し Enter
(コントロールパネルが開きます)
操作3 上又は下矢印キーを押して「電源オプション」まで移動し Enter
(電源オプションの画面が開きます)
3−2 電源ボタンを押して 休止状態になるよう設定する XPでの設定
操作1 Shiftキーを押しながらTabキーを1回押して 「何々のタブコントロール」まで移動する
操作2 右矢印キーを数回押して「休止状態」まで移動する
操作3 Tabキーを1回押して「休止状態を有効にする チェック」の音声まで移動する
操作4 チェック の音声がしなかった場合は Spaceキーを押して チェックにする
操作5 Shiftキーを押しながらTabキーを1回押して 「休止状態のタブコントロール」まで戻る
操作6 左矢印キーを1回押して「詳細設定」まで移動する
操作7 上または下矢印キーを押して「休止状態」に変更する
操作8 Tabキーを数回押して「OKのプッシュボタン」まで移動して Enter
操作9 Altキーを押してメニューへ移動し 上矢印キーを2回押して
「閉じる」の音声を確認して Enter を押して コントロールパネルを閉じる
3−3 Vistaの場合の設定
上記3-1の操作で 電源オプションを開く
電源ボタンの動作の選択という項目でスペースキーを押す
電源ボタンを押したときの動作を、すべて「休止状態」にする。
なお、ここでカバーを閉じたときの動作も選ぶことができる。
ラジオボタンでは、パスワードを必要としないというもの(下側)を選んでおく。
「変更の保存」というところで Enterキーを押す
操作手順は以上です。
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