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神戸アイライト通信 NO.35
発行:2016年 8月

訪問歩行訓練士の配置で46名に183回実施しました

理事長  森 一成

昨年33号で神戸市に常勤専任の訪問指導員(歩行訓練士)1名の配置が実現したことをお伝えしました。
兵庫県内としても初めての配置でした。
昨年度は訪問歩行指導を希望する46名の方に183回実施しました。
気象状況、本人の急用や体調等で当日休止したケースもあります。
実際は年間で200回以上の計画をたてました。
歩行訓練士1名が通常は週3日程度が指導の限界です。
1日に1名しっかりと指導すると週3名程度になります。
歩行等の指導内容を覚えているうちに効果的に訪問指導を実施するには、希望者に毎週1回は訪問指導するのが効率的です。
しかし希望者が多く月に1、2回しか行けない人が多いのが現状です。
また希望内容によっては緊急性が高く、週に何度も訪問する必要がある場合もあります。
たとえば就職あるいは転勤して、通勤ルートを至急覚えなければならないなどです。
こういった場合に対応するにも現状では厳しい状況があります。
神戸市の理解や多くの皆様のご協力で、常勤専任歩行訓練士の配置で訪問指導実施という大きな歴史的一歩を踏み出すことができました。
この事業をさらによりよい事業にすべく努めたいと思います。
今までの皆様のご支援に心より感謝するとともに、今後も引き続きのご協力をお願い申し上げます。

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2015年度 まとめ

事務局長 和田眞由美

1.トータルサポート事業 8年目!
神戸市において常勤専任の歩行訓練士1名が配置され、訪問での歩行訓練や日常生活訓練が可能となり、46名、のべ183回の訪問を実施した。
年々増加する相談に対し専門相談員を1名増やし、より充実した相談体制を整えたところ、前年度よりさらに多くの相談に対応することとなった。
視覚障害に聴覚障害や高次脳機能障害、知的障害をあわせもつ方の相談、うつ病など心理的サポートが必要な方の相談などにも対応した。
加えて、視覚障害当事者のみでなく、障害者地域生活支援センター、介護保険事業所、ハローワーク、地域生活定着支援センターなど、当事者を支援するための団体や機関からの相談があり、他職種と連携して対応させていただく事例も多くなった。
神戸市内で視覚の身体障害者手帳所持者 約6千数百名、そして手帳が未だでも見えにくさで不安を抱えておられる方のもとへも本格的に訪問するためには訓練士1名では充分な対応ができず、引き続き神戸市に理解を求めていく。

2.アクセス改善! 点字ブロック完成!
2013年4月、当協会ご利用の方々が要望してくださり、多方面の協力を得て、阪急春日野道駅から当協会へ、そして雲中小学校前バス停から当協会へのルートにも点字ブロックの敷設が決まった。
2014年度から工事が開始され、以前より通所施設利用メンバーの要望により設置していただいていた地下鉄新神戸駅からのルートに加えて、2015年11月、最寄りの3方向全てのルートにおいて点字ブロックが完成した。
布引交差点横断歩道上のエスコートゾーンも継続設置されており、見えない見えにくい中、お越しくださる方々へ安心してご案内できるようになり、関わってくださった全ての方々に心より感謝である。

3. 12/6(日)ロービジョンサポートフェアin芦屋 初開催!
芦屋市身体障害者福祉協会との共催での開催!当日は協会会員の皆様、そして芦屋市の障害福祉課地域福祉課の職員の皆様が駅や周辺でご案内くださるなどご協力くださった。
スタッフ含めて約200名近い来場者があり、音声機器や拡大読書器、白杖など、熱心に各ブースで機器に触れて説明をお聞きいただいた。
今回のイベント案内のハガキを芦屋市身体障害者福祉協会が準備され、障害福祉課から市内の視覚の身体障害者手帳所持者全員に発送してくださったことも画期的であった。
見えにくさで家にいる家族を何とかしたいと長年願っておられた方が、このハガキが届いたことで、ご本人様と会場にお越しになられていたり、初めての方から今日は残念ながら行けないとの電話を会場にいただいたり、大阪にも近い芦屋市においても、まだまだ情報が届いていない現状があった。

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お化粧のお話

歩行訓練士 住吉 葉月

今回は化粧のお話です。
男性の中にはあまり興味のない方もいるかとは思いますが、よろしくお付き合いください。
女性Aさんと歩行訓練の後、お茶をしながらの会話です。
Aさんが
「私、お化粧の練習したいんです」
と言いました。
「え、お化粧ですか?」
「娘に、お化粧ぐらいしたらと言われるんです。でも、ちゃんとできているかが分からないから、お化粧してもいつも下を向いてしまう。練習して、自信もってできるようになりたいの」
「そっか、やりましょ!」
そんなわけでAさんの自宅に訪問すると、テーブルの上にはキラキラした化粧品がズラリ。
こちらも自然とテンションが上がってきます。
「住吉さんも一緒にしましょう」
「え、私も?」
ここまで来て私はしませんなんて、女がすたるというもの。
じゃぶじゃぶ洗顔してメイクを落とし、Aさんと同じ状態、鏡なしでスタートです。
これが、考えていたよりはるかに難しい!ファンデーションが濃すぎず、ムラなく塗れているか、チーク(ほお紅)がおかめみたいにまん丸真っ赤になっていないか、鏡で確認できないのがこんなに不安とは思いませんでした。
Aさんの動作を確認してフィードバックしながら進めていきます。
ポイントは、手のひらや指を使って直接肌に触れ、左右対称に同時に手を動かすことです。
これによって、ムラのない仕上がりに近づいていきます。
化粧が終わり、明るい顔色、きれいに口紅をひいたAさんの表情はとても晴れやか。
「きれいに出来ましたね」
と伝えると
「ホント?ありがとう!」
とめっちゃいい笑顔でした。
化粧は表情だけでなく、気持ちまで明るくなりますね。
化粧は女性にとっていろいろな意味合いがありますが、社会では「身だしなみ」という役割も大きいと思います。
化粧で「私は身だしなみを整えている」という自覚は、そのまま自信につながっていくということがよく分かりました。
なんとなく言い出しにくいテーマですが、化粧も立派な訓練項目だと実感できた貴重な経験でした。
化粧品売り場の美容部員ほどのバッチリなメイクは到底できませんが、お化粧をきれいに出来るようになりたいという方、よかったら一度ご相談ください。
一緒に練習しましょう。
神戸市に常勤専任の歩行訓練士が配置され、訪問での歩行訓練ができるようになりました。
神戸市在住の方はもちろん、神戸市に通勤通学の方も対象です。
白杖歩行以外にも、日常生活動作なども相談可能です。
ぜひご利用ください。

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~ 役員退任のご報告 ~

戸田津世子理事が退任されました。
10年以上にわたって理事として理事会、事務局を支えていただき感謝に堪えません。
特に中山記念会館の開館前後にともに汗を流したのが忘れられない思い出です。
ありがとうございました。

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~ 速水理事の就任ご挨拶 ~

この度、理事に就任させていただきました速水です。
私は歩行訓練士として大阪市内で在宅視覚障害者の訪問指導を32年間行なっています。
ずっと大阪で、しかも現場一筋なので行政的な事や予算的なことは門外漢です。
ましてや兵庫県の事情はほとんど分かりませんが、何かしらの役に立てれば幸いだと思っています。
どうか温かい目でみてください。
よろしくお願いします。

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~ 樋口理事の就任ご挨拶 ~

この度、理事の末席に加えさせていただく事になりました樋口幸世です。
私は点訳ボランティアとして視覚障害の方々に点字本などを提供しています。
昨今、視覚障害者のトータルサポートをめざして、神戸アイライト協会も変革を求められております。
微力ですが、そのお手伝いが出来ればと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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通所施設利用メンバー募集!

視覚障害者を対象とした通所施設を開設しています。
火曜から土曜、月10日程度通所可能な方、関心のある方は、お気軽にご相談ください。
 電話 078-252-1912 担当:和田
◆視覚障害者活動センター「アイライト新神戸」
カラダを動かしたり、リコーダー演奏、手芸やビーズ、英会話やパソコンなど楽しく過ごしています♪ 外出行事(ウォーキング)や地域の方との交流もあります。

◆ITハンドファーム(就労継続支援B型)
音声パソコンのスキルアップ、手作業やパソコン作業をおこなっています!手作業では点字用紙を再利用しての小物作り点字名刺の作成、パソコン作業では講習講師ホームページ作成もおこないます!

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感謝報告

4月14日の熊本地震発生後、全国から多くの歩行訓練士等が現地入りし、視覚障害被災者への訪問や物資配達がおこなわれました。
その活動を支援するため当協会では募金活動を始め、6月末までに計152,360円をお預かりし、その全額を日本盲人福祉委員会の九州大地震被災視覚障害者支援対策本部へお届けしました。
皆様のご協力に感謝申し上げます。
被災地の皆様が一日も早く、元の生活を取り戻されるよう心より願っています。(和田)

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