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神戸アイライト通信  NO.17
発行:2007.8

・神戸ライトセンター発足! 中山記念会館が開館!
・2006年度をふりかえって(活動報告
・ロービジョンケア、昨今

神戸ライトセンター発足!中山記念会館が開館!
協会、アイライト新神戸、ITファームが移転して関係団体結集!

この3月に当協会は、財団法人 中山視覚障害者福祉財団により開館された中山記念会館に移転しました。
そして以前より協働拠点をめざしていた点訳ボランティアグループ連絡会(点V連)、兵庫県伴走者協会、アクセスサポートボランティア(ASV)、兵庫県朗読ボランティア連絡会(朗V連)の5団体で神戸ライトセンターを発足いたしました。
点V連、兵庫県伴走者協会と通所施設アイライトITファームは3月1日より、神戸アイライト協会、通所施設アイライト新神戸は3月16日より神戸ライトセンターに事務局を置いています。
神戸ライトセンターは中山記念会館内に活動拠点を置く兵庫県を中心とした視覚障害サポートを行うボランティア・NPOの集合体です。
また中山記念会館で神戸ライトセンター所属団体が使用する1階から3階の施設部分の名称です。

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2006年度をふりかえって(活動報告)

2006年度は一言で言うと「激動の1年」でした。
3月1日に神戸アイライト協会発足直後から活動の中心であった木村文子相談役(前副理事長)が逝去し、4月29日にゆかりのあった5団体で実行委員会を結成し「木村文子さんとのお別れの会」を長年活動拠点としてきた兵庫県立福祉センターで開催しました。
そのお別れの会と並行するように、4月1日にアイライトITファームが開設しました。
ITファームでは「大活字カフェin神戸アイライト」、「アイライト・バザー」などのイベントも開催でき、多くの新しい方々に利用していただけ、出会いの場にもなりました。
5年目を迎えたアイライト新神戸のほうもヨーガやストレッチなどの運動の場として、音楽・英会話などの文化活動の場として、手芸やビーズなどの製作の場としての活動が定着してきました。
地域の方々との交流が深まり、行事に招待されたり、福祉教育ででかけたりなどの機会が増えてきました。
この二つの通所施設ですが、2006年度から施行された障害者自立支援法によって法定施設への移行検討を早急に迫られています。
通所事業にとって、協会にとって非常に重要な局面を迎えています。
通所以外の協会の事業としては設立以来の悲願でもある訪問型歩行訓練士派遣事業がここ数年の尽力の結果、兵庫県で新たな展開を見せました。
しかし実施内容については他府県とは全く違う形になっていました。
問題は解決したとはいえない状況が続いております。
そういった専任担当者が確保できない中、訪問指導として歩行64回、パソコン42回実施しました。
こうした厳しい状況が続く中、協会の目標のひとつであった地域センターの設立は大きく前進しました。
ITファームとともに国香ビルに入った点V連、伴走者協会とは協働拠点としての地域センター設立に向けて数年前から具体的に検討を進めてきました。
さらに従来から協会内に拠点をもっているASVと、音訳活動をしている兵庫県朗読ボランティア連絡会(朗V連)も加わりました。
そして中山視覚障害者福祉財団に全面的に支援していただき、中山記念会館に、5団体の集合体としての神戸ライトセンター始動体制ができました。
全国視覚障害者外出支援連絡会(JBOS)も近い将来、参画する予定です。
県外外出(JBOS)を含むガイドボランティア派遣事業も希望者、コーディネート数も増加しております。
しかしガイドボランティア可能な方は、まだまだ不足しています。
電話相談、来所相談も増加しています。
推計で年間500回になります。
パソコン講習会も順調で、延べ39名が受講しました。
ほかにパソコンサポートボランティア養成講習、ガイド講習・パソコン講習講師派遣も実施しました。
メディアにもよく取り上げられたこともあり、協会が少しずつ認知されているのを実感した1年ともいえます。
こうしたネットワークが広がるのは、必要なことですし大変喜ばしいことです。
増加傾向の相談、ガイド、訪問などもさらに充実させたいのですが、活動発展のためには経済的基盤の安定が重要です。
この重い課題が待ち受けていますが、スタッフ、役員一同で力を合わせて、ボランティアの皆さんや会員、関係者のご協力、ご支援のもと前を向いていきたいと思っています。

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ロービジョンケア、昨今

副理事長 山縣祥隆(山縣眼科医院)

「ロービジョン」という言葉も眼科関係者の間には随分、広まってきました。
日本語に訳すと「低視力」となりますが、視力低下だけでなく視野の異常も取り扱いますので、最近では「低視覚」と訳すべきとの意見もあります。
過去にはライトハウスなどの更生施設などでしか受けることのできなかった視覚補助具の選定と使用訓練が、病院の中で行われるようになった、つまり眼科医が参加したという意味で「ロービジョンケア」は画期的なことでした。
そして日本ロービジョン学会が設立され、「ロービジョンケア」を全国へ広めると共に学際的な研究活動が行われるようになりましたが、まだまだ裾野は広いとは言えず、未だに特別な眼科医だけが行っている特殊な分野というイメージです。
私たちは「ロービジョンケア」を一人でも多くの眼科医に理解し、実践してもらおうと努力していますが、もう一つ、極めて有効と思われる手段があります。
それは皆さん方が眼科を受診された際に、眼科医にどんどんロービジョンケアについて質問し、プレッシャーをかけて頂くことです。
そうすることによって眼科医が少しずつでも「ロービジョンケア」について勉強をしてくれるようになるのではないかと思います。
さて本年度の日本ロービジョン学会学術総会は、数えて第8回を迎えますが、一昨年、昨年と同様視覚障害リハビリテーション協会研究発表大会との合同会議として、9月22日(土)、23日(日)、24日(月)の3日間、大阪市天王寺区上本町の大阪国際交流センターで開催されます。
会長は大阪市立大学医学部眼科教授の白木邦彦先生と日本ライトハウスの岡田 弥氏です。
合同学会は地域の視覚障害リハビリテーションに最も大切な、医療、福祉、教育、その他の分野の専門職やボランティアの方々の連携を考える最もよい機会です。
今回は私もプログラムの一部を担当していますが、シンポジウムでは「視覚障害乳幼児」や「歩行訓練」に加え「視覚補助具」について勉強します。
また視覚補助具については、今回、日本ライトハウス、合同学会、読売光と愛の事業団の共催による「全国ロービジョンフェア・展示会2007」が行われますが、おそらくこれまでで最も大規模で内容の充実した展示会になると思います。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加下さい。