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神戸アイライト通信  NO.13
発行:2005.8

・訪問歩行訓練事業実現をめざして
・今年度の取り組み
・訪問歩行指導の必要性
・震災メモリアルイベントの記録を出版します!

訪問歩行訓練事業実現をめざして

白杖を持った視覚障害者が歩いているのを皆さんは見たことがあると思います。
一見、簡単そうに歩いているように見えますが、実は大変な努力をして歩いています。
一人歩きをあきらめる方も多いのが現状です。
しかし白杖の基本的な使い方を知り、白杖でわかる手がかりをうまく利用すると歩行できる可能性は結構あります。
実際に歩きたい道での白杖でわかる手がかりを見つけ、アドバイスするのが訪問型歩行訓練士の役割です。
施設での歩行訓練では、白杖操作は十分練習できます。
しかし自宅に帰ると、その手がかりが見つけられないために、白杖歩行をあきらめる方も多いのではないでしょうか。
ただ兵庫県では訪問型歩行訓練士派遣事業は実施されておらず、当協会でも他の仕事の合間に公的助成もなく対応しています。
それでも6年間で約500回の訪問指導を実施してきました。
一人で歩きたいときに歩くというのは、基本的な生活を送る上で自然な希望ではないでしょうか。
こういった希望がかなうためには、地域に訪問型の歩行訓練士派遣事業が必要です。
地域に訪問型歩行訓練士派遣事業を実現することを目的に神戸アイライト協会は発足し7年目を迎えています。
専任の訪問型歩行訓練士が地域に配置されれば1年で10から20人の通勤、通学、自宅周辺など生活圏の歩行を実現する道が開けます。
訪問歩行訓練を受けたい方は経費の心配なしに指導を受けることができる地域の実現のために発足以来取り組んできました。
6月のコンサートでも必要性を訴えました。
これからもご支援をお願いします。

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今年度の取り組み

理事長  新阜 義弘(におか よしひろ)

蒸し暑い梅雨が過ぎて本格的な夏が到来して来ました。
皆様には、平素から当協会にご支援・ご協力をいただきありがとうございます。
神戸アイライト協会は、協会設立から6年、NPO法人(非営利特定法人)として3年の活動の時間が経過しました。
こうして法人となり、神戸市をはじめ兵庫県各地で視覚障害者リハビリテーションの実践の一翼を担わせていただいているのも関係者、利用者、スタッフ、ボランティアの皆様のご理解ご協力の賜と深く感謝いたしております。
次の段階として、私達は、新しく小規模福祉法人を目指していくこと、パソコンによる就労支援の拠点づくり、県内の視覚障害者関係ボランティア団体と協同しながらユーザーに対して総合的なサポートができる体制づくりと拠点を考えています。
より地域社会に向けて責任と役割が大きくなっていくことを自覚しております。
しかし、従来の私達神戸アイライト協会の事業は、設立当初の[ユーザーへの総合的なトータルサポート]を原点に従来通りの活動を維持していきます。
パソコン講習会や歩行訓練、ガイドヘルプ養成等も行ってまいります。
こうした神戸アイライト協会の活動を少しずつ発展させてまいります。
それから被災地の地域の独自性を意識した昨年12月に行った[阪神淡路大震災復興10年メモリアルイベント]の記録を製作中です。
9月に行われる視覚障害者リハビリテーション協会とロービジョン学会の合同会議の時に全国に向けて発信していきたいと考えております。
6月26日(日)に葺合文化センターにおいて総会を行いました。
木村文子副理事長が体調を崩し、理事を退任され、相談役に就任していただきました。
木村さんには設立当時からご協力、ご支援いただき、厚く感謝いたします。
本当にご苦労様でした。
協会にご意見をいただき支援をお願いします。
代わりに山下昌子さん兵庫県伴走者協会理事が再度理事に着任していただきました。
副理事長には、小林良守理事に就任していただきました。
以前より私は、正会員の増加拡大を考えねばならないと考えてきました。
総会でも正会員、ユーザー会員の増加を計る工夫が必要ではないかと提案してまいりました。
神戸アイライト協会の会員数は、正会員が30余名、賛助会員250名前後という規模で推移しています。
これから地域での協会の取り組む様々な事業や課題に多くの方々のご意見もご協力をいただきたいと考えています。
そのためには、もっと正会員が増えることが望ましいと思っています。
視覚障害で悩んでいたり、困っていたりする人や家族の方々、活動に賛同していただける晴眼者や視覚障害に興味あるボランティアの人等、多くの人の輪が広がっていけばと願っています。
会員になることで、協会の行事への案内、会報の送付やメーリングリスト参加を通じての意見交換等も考えたいと思います。
どうぞ皆様のご支援・ご協力をいただきながら、兵庫県の視覚障害者福祉の増進にがんばってまいりましょう。

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訪問歩行指導の必要性

益田 勢津子

私達視覚障害者の移動手段には、ガイドヘルパーによるもの、盲導犬によるもの、白杖によるものがあります。
どの方法を使うかは、個人の自由だと思いますが、やはり、白杖によるものが基本になると思います。
白杖による歩行を選んでも、的確な指導を受けられない場合、あきらめなければならない場合もあります。
何時でも、安心して、信頼して希望して、訓練を受けられるようにならなければなりません。
また、通勤や通学には、ガイドヘルパーは使えません。
毎日通って慣れているようなところでも、人の流れが変わったり、工事中になったり、配置換えなどがおこると、全く違うところを歩いているような気になり、方向なども定まらず困ってしまいます。
そんな時にも、直ぐに指導していただければ、どんなに安定した安全な歩き方が出来るかと思います。
そういった急ぐ時、何週間後ではだめです。
とにかく今日、明日と言うぐらい早い対応が必要です。
地域における訪問指導が定着すれば、可能になります。
今よりもっと多くの人が、自由に行動出来るようになると思います。
訓練を受けて歩けるようになると、本人はもちろんですが、家族や周りの人達も安心して、見守ってくれるようになります。
ガイドヘルパーを利用している方でも基本的な白杖による歩行の指導を受けることでより快適に出かけられるようになると思います。
私は、神戸アイライト協会の森先生の指導を受けてこれまで知らなかった通勤途中の細かなポイントを教えていただくことによって安心して通勤できるようになりました。
このような経験から訪問歩行指導に公的な支援をいただければ、もっと多くの人の助けになるのではと感じました。
 訪問指導を目標に発足された「神戸アイライト協会」に公的な支援をいただき、安定した事業になれば、既に基盤はあるので、私達が安心して指導を受けられると信じています。
 私達のこの想いを行政に伝え、実現することを願って、神戸アイライト協会にもバックアップしていただき、皆で進めていきませんか。
ご賛同いただける方は、協会へぜひご連絡ください。

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震災メモリアルイベントの記録を出版します!

昨年(2004年)12月に神戸で開催した震災メモリアルイベントの記録をこの秋に出版します。
タイトルは「視覚障害被災者の10年(震災メモリアルイベントの記録)」の予定です。
序文の一部を紹介します。
はじめに   (序に変えて) あの時、視覚障害者はどのように避難したのか、ボランティアは何が出来たのか、救援体制はどのようなものだったのか等について改めて検証し、今後へ向けての発信をしたいとの願いから、神戸アイライト協会では、2004年12月にフォーラム「あの時、わたしたちは!」―視覚障害被災者の10年―を開催した。
 フォーラムは多くの反響を呼び、当日の記録ビデオへの申し込みが相次いだ。
私達は、改めてこの体験を語り継いで行く必要性を痛感した。
そこで、この際、当日の記録を1冊の本にまとめ、世に出すことにした。
この本には多くの提言や、示唆に富む意見が報告されている。
また、視覚障害被災者の貴重な体験発表も掲載されている。
フォーラム当日に発表された話し言葉を、できるだけ忠実に再現した。
 明日にも起こるかもしれない災害に備えて、視覚障害者は勿論、福祉施設関係者やボランティア、そして全ての人々にご一読戴ければ幸いである。

神戸アイライト協会も発足して7年目に入りました。
訪問歩行指導の実現(公的事業として歩行訓練士の配置)めざして、協力していただいている方とともに全力で取り組んでいます。
またアイライト新神戸以外にもIT拠点の新設を計画しています。
PC学習、講習会はもちろん、いずれは仕事の受注、PCソフト・グッズの展示、提供などもできればと考えています。
関心のある方は、ご連絡ください。
また点V連、兵庫県伴走者協会、ASV、朗V連と連携を深めていきます。
まずは秋のアイライトフェアでの協力をお願いしています。