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当協会の会報を、バックナンバー含めて総てお読みいただけます。1999年から続く本会の歩みをぜひご覧ください。視力を使わずに自由に街路を闊歩できる技術、歩行訓練。ここではその体験者の皆様のお声をインタビュー形式でお読みいただけます。ここでは視力を用いずにパソコンを利用されている様々な当事者の方の事例をご紹介します。

パソコン講師の綴る 視覚障害者とITのほんわか(奮闘)コラム

ここ数年で、スマートフォンの登場やPCそのもののユーザーエクスペリエンスの進化等、IT機器が情報入手に果たす役割はより大きくなりました。
視覚障害から文字情報の入手が困難となる状況では、パソコンなどのIT機器の活用で、生活面は勿論、仕事、学び、趣味など多方面に渡ってその内容が大きく改善します。このコラムでは、視覚に障害をもつ方々がパソコンやタブレットなどのIT機器を活用しながら、「生きがい」や「希望」につなげておられる様子をお伝えしていけたらと思います。


ネットショッピング

amazonでネットショッピングを楽しまれている全盲の方のお話です。

汽車 この方はご趣味の蒸気機関車のCDを探していたのですが店頭ではなかなか見つからず、これがインターネットショッピングを始めるきっかけとなりました。インターネット上には多種多様のニーズを満たしてくれるショップがあると知っていましたが、自分のスキルではまだ利用は速いのではないか、難しいのではないかと、挑戦するにはなかなかの勇気が必要だったそうです。しかし、どうしても入手したいCDがあり、47歳の誕生日をきっかけに、ネットショッピングで購入することを決心されました。

amazonを利用するためには、少将手順の複雑なアカウント登録(住所やメールアドレスなどの登録)が必要ですので、初めてのショッピングは、スタッフの方とともに行いました。「とはいえ、2回目からもすっといったわけではなくて、2回目をとりあえず家で、自分でやろうとしたんやけど、支払い方法のところまででどうしてもうまくいかなくって…」とのこと。なので、スタッフの方に相談し、簡単なマニュアル作成を依頼されました。マニュアルでは、「ホームページの中で、目的のボタンのある箇所へ移動するためにPキーを何回か押し、ラジオボタンを何回移動すると支払いまでたどり着ける」などが書かれています。このメモを参照しながら3回ほど挑戦したところで無事に注文できたそうです。そのうち、マニュアルを参照しなくても注文ができるようになり、ネットショッピングを頻繁に利用するようになったとのこと。

蒸気機関車のCDはもちろんのこと、トースターや扇風機、ヒーターなどの家電製品の購入もamazonを利用されています。特に重い家電など家まで配達していただけるのは、とても便利だそうです。現在はお母様にご負担が無いようにと、ミネラルウォーターやレトルトカレーなどの食料品もamazonの宅配を利用し、活用の幅はますます広がりを増しているとのことです。

パソコンで音声ソフトを利用して豊富な商品を自分で選択・購入し、自宅まで配達してくれるネットショッピングは、視覚障害のために生じる移動と情報入手の不便を解消し、自立した生活を送るための良いツールなのかもしれません。

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